映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公式サイト

監督:山崎 貴 インタビュー

Q:西岸良平さんの原作「鎌倉ものがたり」には、以前から興味があったのですか?

原作自体は好きで、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズをやっている頃から読んでいました。当時からプロデューサーたちとは、“映画にできるかなぁ”という話はしていたんです。ただ実際に映画にするとなると、原作は多くのエピソードがオムニバス式に盛り込まれたシリーズなので、同じ西岸先生の作品でも『三丁目の夕日』のように、物語を展開させていくための大きな流れのようなものがないんですね。そこに難しさを感じて、映画にする方法を探していたんです。原作はミステリーや、魔物の話など様々な要素がありますけれど、僕は正和さんと亜紀子さんの夫婦関係が好きでした。だからそれを主軸に据えようと思っていたんです。ある時、原作を読んで、“死者”を扱った話が多いことに気が付いたんです。そこから黄泉の国を登場させることを発想しました。映画の前半で、正和さんが亜紀子さんのことが大切だということを謳い上げて、その亜紀子さんが後半に黄泉の国に奪われるという展開になれば、正和さんが助けに行くという構造が作れる。そうなれば前半のほのぼのとして、可愛らしい「鎌倉ものがたり」の世界が、全部後半に黄泉の国へ行くことの装置にも使える。凄く大切な人を失って、そこから再生する話という流れが出来れば、これは映画になると思ったんです。また普通だったら人間は死なないと黄泉の国へは行けませんが、「鎌倉ものがたり」の世界だったら生きたままでも行けると思いましたしね(笑)。

Q:ここでは夫婦の物語の他にもうひとつ、正和さんと父親の関係もサブエピソードになっていますね?

これは新婚である正和さんと亜紀子さんの夫婦が、しっかりとした関係を作り上げていく話でもあるんです。だから“家族”というテーマは忍ばせておきたいと思いました。それでもう一つ、本筋の脇を走っているサブストーリーとして正和さんの父親の謎も、後半の黄泉の国につなげておいたんです。

Q:今回は監督自身が、一人で脚本を書いていますね?

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの時から、沢山のエピソードがある原作からチョイスして繋いでいくという作業をやってきましたから、今回もその方法論でやれるだろうと思いました。ではそれを他の誰かに頼んで脚本を書いてもらうのかとなった時に、黄泉の国へ行くという流れも僕が思いつきましたし、自分で脚本を書いたほうがいいだろうという判断になっていったんです。

Q:正和役に堺雅人さん、亜紀子役に高畑充希さんをキャスティングした理由は?

二人のキャスティングは大きかったですね。堺さんと高畑さんがやってくれるなら、この企画は実現するかもしれないというくらい重要でした。僕としては、他のキャストは考えられなかったですね。正和さんというのは知的な推理作家で、また可愛らしいところもある。その雰囲気を堺さんは持っていましたし、随分前から堺さんとは仕事をしてみたかったんです。亜紀子さんに関しては、(原作の中では)小学生に間違われるくらいの幼い顔と、母性溢れる奥さんの顔を持っている。その二つの顔を表現できるのは高畑さんしかいないと思いました。幼い顔から20代の年相応の顔まで、揺れ動くその表情が出来る女優さんは意外といなくて、とても難しい役なんですよ。

Q:実際に演じてもらって、お二人はいかがでしたか?

こちらがイメージしたものをちゃんとやってくださって、ぴったりでした。堺さんは正和さんの頭がいい部分や強い男の部分だけではなく、オッチョコチョイな部分や可愛らしい感じを見事に出してくれました。高畑さんは童顔の部分は絶対に大丈夫だと思いましたが(笑)、時折見せる母性の顔がいい。例えば病気で寝ている正和さんの顔を、黄泉の国へ行く前に横に寝そべって見ているときの表情は、急に母親のような顔になりますから。この人は相当幅の広い表情が出来るんだなと感心しました。

Q:二人の芝居、特に前半部分はコミカルな掛け合いが魅力的ですね?

前半で楽しい家庭を作っておけば、余計に後半にそれが失われた心の穴が大きくなると思いました。だから二人には、ほのぼのした感じでコメディ調にやっていただきました。
後半はその感じが断ち切られて、二人の絆が試される物語に転調していくんです。

Q:他にも豪華で個性的なキャストが揃いましたね?

堤真一さん、薬師丸ひろ子さん、三浦友和さんは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズのメンバーです。勿論原作のイメージから、この役をどういう人にやってもらったら面白いのかを考えてキャスティングしていますが、この3人は西岸先生の世界観に合うと分かっていますから、それもご出演いただいた理由ですね。死神役の安藤サクラさんとは海外の映画祭へ行ったときに知り合って、面白い人だなあと思っていたんです。安藤さんはこれまで、ナチュラルなお芝居で勝負してきた女優さんだと思いますが、死神のように作り込んだ役だと、どんな演技をされるのか興味もありました。そういう意味ではちょっとした実験でしたけれど、彼女は黄泉の国から派遣された中間管理職的な死神を、面白がって演じてくれましたね。鎌倉署の心霊捜査課の面々は原作のキャラクターに似ている方を、ビジュアルイメージで決めたんです(笑)。彼らは登場シーンも多くないので、原作の印象を残す意味でも見た目のインパクトを大事にしました。またあの人たちが活躍しないと「鎌倉ものがたり」っぽくないですから。貧乏神の田中泯さんは、以前『永遠の0』にご出演いただいた時に、“今度はコミカルな役をやりましょう”と約束していたんです。ただこういうイメージは今までないですから、やってくれるかなと思いましたけれど、泯さんは約束を覚えていて下さいました。

Q:映画の中で現実の鎌倉と、原作に描かれた独自の鎌倉をどのように融合させようと思いましたか?

始めにプロデューサーと、“ここでは現実の鎌倉というより、鎌倉へ行ったことがない人が思い描く、どこか懐かしい古都・鎌倉を描かなくてはいけないんじゃないか”と話していました。一方で原作の鎌倉は人間と魔物と幽霊が一緒に楽しく住んでいる、現実から半歩浮いた不思議な場所ですよね。その不思議で風情のある鎌倉を作るんだって、プロデューサーは言ったんですが、これは一番難しいことですよね(笑)。時代設定も一応は現代なんですけれど、そこに映し出されるものは昭和に寄せていて、携帯電話も出てこない。また走っているのは古いヴィンテージカーですし、道を歩いている人の服装も昭和の扮装になっているんです。また鎌倉を象徴するのが冒頭に出てくる鎌倉大仏です。僕の鎌倉のイメージは大仏と鳩サブレーと江ノ電で、この三つはどうしても出したかった(笑)。実在の鎌倉大仏はお寺の外からは見えないようになっているんです。でも映画の中では一色夫婦が車で走って来たとき、背景に大仏を出さないわけにはいかない。それで、外から見えるようにしてもいいという特別のご許可をいただいて、あの大仏の背景は、ものすごく合成して作っているんです。だから、現実よりも半歩ファンタジーに近づいた鎌倉になっています。また冒頭でそういう鎌倉を見せたほうが、観客にとっては、この世界に入り込みやすいと思ったんです。

Q:現実の鎌倉でロケ地を探したんですか?

みなさんがイメージする古都・鎌倉を、鎌倉だけで撮影するのは大変なんです(笑)。例えば、鎌倉高校前にある海を臨む踏切は、鎌倉らしい画だからどうしても入れ込みたかった。ところが現地へ行ったら踏切が工事中で、撮影中の3月には工事が終わるからと聞いていたんですが、4月になっても工事が終わらない。結局工事中の踏切を撮影して、背景を直してきれいな海と合わせて、ドリーミーな鎌倉を作っていきました。そうやって生のままの鎌倉の風景を使った部分は、ほとんどないんです。現場で建込をしたものもあるし、後からCGを加えたもの、ミニチュアを足してあるものなど、何かしらの手を加えることで鎌倉らしさを作っていきました。

Q:山崎監督が思う、鎌倉らしい町のイメージとは?

一つ挙げるとすれば、石垣と古風でしっかりとした日本庭園がある家が並んでいる場所ですね。あとは緑がとても多い町。ロケハンをしてみると結構緑が多い。だから緑と町のバランスは、結構意識しました。そういうこちらが思い描く“鎌倉っぽさ”を求めて、鎌倉以外の場所でもかなりロケをしています。出来るだけ実写で撮りたかったので、ロケ地全体が使えなくても、例えば、ある通りで両側に木が欲しいけれど片側にはないという場合は、木だけ撮ってきて合成したりとか。現実の場所でいろんなパーツを撮って組み合わせて、鎌倉っぽさを表現したんです。

Q:正和夫婦が暮らす一色家は、スタジオに建てたセットでしたね?

あの家も外観などはロケでやれればよかったのですが、探しても撮影条件に合う夢の一色家はなかなかなくて。最終的にセットを建てることになったんです。あの家は正和さんのおじいさんの時代から建っている家ですから、風情のある昔の文化住宅という感じですね。あの家は応接間が八角形になっていて、今同じものを実際に建てようとすると大変なことになると思いますよ。

Q:もう一つ、今回の映画で重要なのが黄泉の国ですね。その具体的なイメージは、どこから発想したんですか?

劇中でも説明していますけれど、ここに出てくる黄泉の国は死んだ人がイメージしたものがそこにある。だからこれは僕がイメージした、“山崎貴用の黄泉の国”なんです。これまで映画に登場する黄泉の国と言えば、花畑が広がっているとか、三途の川のむこうに死んだ人たちが迎えに来ているという感じでしたが、僕のイメージは違って超巨大な温泉街へ行く感じなんです。そこはしみじみとした懐かしい場所で、死者はそこでしばらく暮らしてから現世の垢を流して、落ち着いたら“そろそろ生まれ変わりですかね”と言って、仲のいい人と一緒に生まれ変わっていく。何か魂の休憩所みたいな場所ですね。そこへは鎌倉だと江ノ電に乗っていくというのは原作にあるんですが、やはり行ったことがないけれど懐かしく感じる場所には、ああいう乗り物でいきたいというのがありました。

Q:黄泉の国へ向かう江ノ電は、滝が流れる巨大な大河の上を走っていきますね?

凄まじく広い三途の川を作りたかったんです。三途の川を渡ったら現世には戻れないというけれど、多摩川くらいの幅の川なら戻れる気がするじゃないですか(笑)。だから途中にはナイアガラのような滝があったり、海のような広さを持つ三途の川を作って、これを渡ったら本当に現世へは戻れないという感じにしたかったんです。

Q:たどり着いた黄泉の国のイメージはどこから発想したのでしょうか?

《 山崎監督が描いた黄泉の国のイメージデザイン 》
黄泉の国は、異世界観がありながらどこか懐かしいと感じられる場所。それをヨーロッパ方向ではなくて、アジアに求めたんです。それで去年の秋にシナリオハンティングとロケーションハンティングを兼ねて、クランクイン前に美術を始めとするメインスタッフと中国へ行きました。武陵源という巨大な岩が並んでいるところへ行って、次に鳳凰古城へ行ったんです。武陵源はVFXディレクターの渋谷紀世子が、“異世界にあるような岩が沢山あるところがあるから、一度見たほうがいいよ”と言ってきて。鳳凰古城は前にTVで観たことがあって、家が密集して建っている不思議な町で行ってみたいと思っていました。実際に行ってみたら、そこには1700年代に建てられた高床式の家屋が当時のままものすごい数並んでいて、まさに異世界でした。
この二つの場所で観た岩と町のイメージは強烈で、鳳凰古城のホテルに着いたらこれらの場所を基に黄泉の国のスケッチをかなり描きました。江ノ電が黄泉の国に向かうときに見える風景のイメージは、ほとんど鳳凰古城で描いたスケッチです。ですからこの二つの場所は、黄泉の国のイメージソースになったということではとても大きかったですね。

Q:確かに黄泉の国にある天頭鬼の城の内部などにも、中国文化の影響が見られますね?

それは中国のロケハンの時、『HERO』(02/チャン・イーモウ監督)のために建てられた王宮の巨大なオープンセットを見て、その影響もありますね。とにかく巨大なセットで、こういうスケールの家にいると天頭鬼はものすごい権力者に見えるだろうと思いました。ただ城の中に関しては柱の彫刻が中国だったら龍ですけれど、それが天頭鬼の正体になっていたり、アレンジをしているんです。また城の外観に関しては最初、巨大な木に家がくっついている物だったんですが、それが天頭鬼の自己顕示欲からすると自分の格好をしている城を作ってしまうんじゃないかと思って、最終的にあんな外観になったんです。
  • 《 天頭鬼の屋敷 1/6スケールのミニチュア 》
  • 《 天頭鬼の屋敷 内観セット 》
  • 《 天頭鬼の屋敷 内観セット 》

Q:登場する魔物のデザインも監督が考えたんですか?

そうですね。魔物と言ってもここに出てくるのは怖いものではない。原作の鎌倉には、魔物や幽霊が人間と地続きで住んでいるんです。その感じは大事にしたいと思って、怖い感じにはしていません。またキャラクターも、天頭鬼だってものすごく残酷な奴ではなくて、ちょっと切なくて哀愁すら漂う存在にしたんです。スタッフの中には“天頭鬼はかわいそうだね”という人もいますよ(笑)。
《 山崎監督が描いた魔物たちのイメージデッサン 》

Q:VFXも担当されていますが、ここでは何か新たな試みをしていますか?

一番大変だったのは黄泉の国で登場する魔物たちや堤真一さんが演じるカエルの魔物を、全部首から上をCGで表現したことですね。方法としては、まず最初にプレスコ方式で堤さんや、天頭鬼の声を演じる古田新太さんの声を録る。そのとき同時に俳優さんたちの表情を、カメラでスキャンしながら撮っておくんです。次に撮影現場では別の俳優さんに、録った声を流しながらそれに合わせた体の演技をしてもらうんです。この時演じる俳優さんたちには、首から上に合成の目印となるターゲットマスクを被ってもらっています。現場ではまるで自分がそう言っているようにボディランゲージをしてもらいながら、声は違う人がやっている状態ですね。
さらに天頭鬼に関しては体がかなり大きい設定にしてありますから、天頭鬼の体を演じてもらう俳優さんだけ別のセットで撮影して、それを手下の魔物たちと一緒の場面では合成して大きく見せているんです。堤真一さんのカエルに関しても興奮したり感情が揺れ動くと、体が大きくなってくるので、体が膨らむ仕組みを作りつつ、体の部分も大中小と3人の俳優さんに演じてもらいました。そうやって撮影した素材の首から上を、今度はCGで描いていくんですが、動きに合わせて表情が変わっていきますから、一つのキャラクターを仕上げるだけでも大変な手間なんです。

Q:お聞きしているとその手法は、『寄生獣』のときのミギーの作り方に似ていますね。
  あの作品ではミギー役の阿部サダヲさんの声を事前に録音して、現場では染谷将太さんがミギーの動きを付けて、
  最終的にCGでキャラクターを完成させましたが?

方法的には、『寄生獣』のミギーの発展形ですね。あの時ミギーを人間の手にちゃんとくっつけて動きを表現できたんだから、今度も首から上を作れるだろうと。一度経験しているので大変じゃないと思ったんですが、なめていました(笑)。今回は全体で11体のキャラクターを、首から上をCGで表現したんです。つまりそれはミギーを作った時の11倍の手間がかかるということです(笑)。しかも多いときにはそういうキャラクターが一つの場面に8体出てきますから、かなり面倒なんです。合成した天頭鬼も含めて、最終的にすべてのCGが完成したときに本当の異世界が生まれるわけですから、早く全部そろったものを自分でも見たいですよ。
  • 《 顔の動きを検出するためのマスクを被って芝居をする魔物手下たち 》
  • 《 実際の身長よりも大きく合成するために別撮りされた天頭鬼 》
  • 《 CGで作られた天頭鬼たちの顔が合成され完成 》

Q:合成カットも多かったと思いますが、
  堺さんや高畑さんはグリーンバックなどの前で芝居をすることに、戸惑いを覚えていませんでしたか?

天頭鬼の城の中には、手下たちはいますけれど肝心の天頭鬼は、後で合成するのでその場にいないんです。また天頭鬼と戦う時には、棒の先に猫の顔を切り抜いた“にゃん頭鬼”の絵を貼って、それを相手に演技していましたからね。高畑さんは“基本的に訳が分からないです”と言っていました(笑)。こういうものはやったことがないのですごく出来上がりが楽しみだけれども、現場では何回か頭がボーっとなりましたって。でもお二人とも出来上がったときに違和感が無いように、芝居をピタッとやってくれていましたよ。

Q:この映画では監督の頭の中だけに画の完成イメージがあるものが多いですね。
  だとすると俳優さんは勿論ですが、スタッフにも説明しにくいこともあったでしょうね?

異世界に関しては、誰かのせいに出来ないですね(笑)。自分の中にあるものなので、説明するとしても資料を見せるわけにはいかない。また自分でもキッチリと形が見えているわけではないので、美術の上條安里さんの手を借りて、探りながら最終的な形を決め込んでいきました。上條さんはこれまでも一緒にやってきて、僕がどういうものが好きか知っていますから、まず取っ掛かりのイメージを考えてもらって、それを僕が発展させていくという感じでしたね。だから随分自分でイメージイラストも描きましたよ。
  • 《 一部のセットが建てられたグリーンバックで人物を撮影 》
  • 《 ミニチュアやCG、マット画を合成して完成された黄泉の世界 》

Q:この作品で山崎監督が一番描きたかったものとは?

やはり夫婦の絆ですね。二人で暮らしている日常が、一番素敵なんだというのが作品の奥にあるテーマだと思います。まあ幽霊や魔物、神様まで出てくるちょっと変わった暮らしではありますけれど、そんな生き物たちと仲良く暮らしていた普通の生活。それが凄くいいものなんだと、ある事件が起こることで正和さんと亜紀子さんは気付かされる。その生活をもう一度取り戻すために彼らが行動していくというのが、僕が一番描きたかったことですね。

Q:もう一つ感じるのは、これは幽霊などになった死者が生きている者へ強い愛情とか、想いを残していく作品ですね?

そうですね。吉行和子さん扮する優子は、橋爪功さん扮する病気の夫が心配で現世に幽霊として残りますし、堤真一さん扮する本田は魔物になってまで、妻や子供のために尽くそうとする。亜紀子さんも正和さんを思うがゆえに黄泉の国へ行こうとするし、どの死者にも彼らから見た残された人たちへの想いが凄く出ているんです。通常のフィクションでは大事な人に死なれた、生き残った人たちの想いを描きますけれど、死者から見た想いというのはなかなか描く機会がないですよね。それは「鎌倉ものがたり」の世界観だからできたことだと思います。またここではその死者と生者の関係も夫婦や親子など、いろんな人たちによって描かれていますから、映画自体も親子や恋人同士といった、大事な人と一緒に楽しんでいただけると嬉しいと思います。

1964年6月12日生まれ、長野県出身。
2000年『ジュブナイル』で映画監督デビュー。CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。2005年には『ALWAYS 三丁目の夕日』が第29回日本アカデミー賞において計12部門で最優秀賞を受賞し、後にシリーズ化されるなど大ヒットを記録。その後も『SPACE BATTLESHIPヤマト』(10)、『STAND BY ME ドラえもん』(14/八木竜一との共同監督)など、多くの大作・話題作を手掛け、中でも『永遠の0』(13)は、2014年年間邦画興行収入NO.1のメガヒットとなった。今や日本を代表する映画監督の一人として、大きな注目を集めている。

【監督作品】
『ジュブナイル』(00)
『Returner<リターナー>』(02)
『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(07)
『BALLAD 名もなき恋のうた』(09)
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)
『friends もののけ島のナキ』(11)※八木竜一と共同監督
『ALWAYS 三丁目の夕日'64』(12)
『永遠の0』(13)
『STAND BY ME ドラえもん』(14)※八木竜一と共同監督
『寄生獣』(14)
『寄生獣 完結編』(15)
『海賊とよばれた男』(16)